熱処理による形状変化量を抑える前処理のポイントは・・・。
熱処理は材料に過熱・冷却を行なうことにより、硬度やじん性などの物性を変化させる処理方法です。
加熱することによって、形状変化(歪み)が発生するのは当然ですが、想定以上に歪みが発生すると部品・製品として使いものにならなくなってしまいます。
熱を加える以上、熱処理による形状変化は不可避のものであると言えます。ただ、その変化量が小さいほど、後処理の歪み除去によって良好な製品とすることは可能です。
形状変化量を小さくするには熱処理条件もさることながら、前処理として焼鈍(焼きなまし)などの処理を行なっておくことも必要です。
熱処理時に組織が均一化されていると形状変化量が小さく、後処理で歪み除去が可能。
歪み量を小さくするために焼鈍などの前処理を行なうこと!