金属材料には様々な種類があり、熱処理にも多くの種類があります。
材料と熱処理のマッチングに注意しないとトラブルの原因になりかねません。
材料 | 熱処理方法 | こんなトラブルに! | 失敗しない 熱処理方法 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
機械構造用 炭素鋼 (S35C・S45Cなど) |
浸炭 | ■材料内部のじん性が低く、もろくなる。 ■狙いの硬度が出ない。 |
焼入・焼戻し | |||
圧延鋼板 (SPC・SPHなど) |
浸炭 | ■特性上カーボンとなじみにくいため、十分な硬さが出ない。 ■表面硬度にバラつき。 |
浸炭窒化 ※表面に窒化層を 形成させる |
|||
クロムモリブデン鋼 (SCM415) |
焼入・焼戻し | ■材料に含まれるカーボンが少ないため、焼入・焼戻しでは十分な硬度が出ない。 |
浸炭 |